1年で税理士試験(簿記論と財務諸表論)を2科目合格する勉強方法

  • 2019年10月10日
  • 2020年3月15日
  • 税理士
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 こんにちは、ボブです!

 税理士試験の勉強を始めた人は、まず初めは会計科目である簿記論や財務諸表論から勉強する人が多いと思います。

 長期化する税理士試験では、簿記論と財務諸表論を同時に受講していくのが良いのか?

 結論としては、会計科目の2科目は同時勉強がかなりおすすめです!

税理士試験問題集 簿記論・財務諸表論2 基礎完成編【2020年度版】

 その他にも、初めての税理士試験の勉強はどういう風に勉強していくのが良いのか?

 また、どのくらい勉強しなければならないのか?

 専門学校ではどのコースを受講するのが良いのか?

 色々悩みがあると思います。


 私も最初の年は何も分からずにがむしゃらに勉強していました。結局1年目は簿記論、財務諸表論、消費税法全てAランクの不合格で、2年目に3科目とも合格しました。


 私が合格した後に思ったことは、最初から税理士試験の概要をちゃんと知っていれば1年で合格出来たかもしれない・・・と

 税理士試験においては情報を知ってから計画を立てて勉強する事がかなり重要になってきます。

 今回は、こんな悩みを持った人に対しての情報を提供できればと思います。

  • 簿記論と財務諸表論は同時に受験した方が良いのか
  • 専門学校ではどういうコースを受講するのがおすすめなのか
  • どのような勉強方法と勉強量を行なっていけば良いか

 を説明していこうと思います。

合わせて読みたい記事はこちら↓

2科目の同時勉強が良い理由

 会計科目の2科目はかなり計算問題での共通部分の学習内容があります。なので簿記論で勉強した内容は財務諸表論でも活かす事が出来るので、結果として勉強時間が短縮できます。

 どのくらい勉強時間が短縮出来るかというと、簿記論と財務諸表論の合計勉強時間が100とすると70くらいには短縮できると思います。

計算問題を効率よく勉強していく

 計算問題の難易度で言うと、財務諸表の表示の仕方を重視する財務諸表論より、計算能力を試される簿記論の方が財務諸表論よりも難しい傾向にあります。

 なので計算問題は簿記論の計算を重点的に勉強していって、財務諸表論特有の計算問題だけ財務諸表論をやるイメージです。

 財務諸表論はとにかく理論が難敵です。これから税法の鬼のような理論と戦う為にもここで理論の攻略の仕方をしっかり覚えていかなければなりません。

専門学校で選ぶべきコース

 ここが最重要になってきます。勉強期間は9月〜翌年7月までをいかに上手に立ち回る授業を受けるかです。私の1年目はこのコース選択を失敗しました。

 受験生の大半は大手予備校のTACか大原ですので、ここではその2校のお話をしていきます。

 結論としては、1年で合格するには9月〜12月の期間にたくさんインプット授業があるコースを選びましょう!

 具体的にTACなら年内完結+上級コース、大原なら初学一発合格コースのようなコースです。

簿記論総合計算問題集基礎編(2020年) (税理士受験対策シリーズ) [ 資格の大原税理士講座 ]

 税理士試験は勉強のボリュームが非常に多いので、復習が大事になってきます。特に初学の場合は忘れるスピードが非常に早い為、定期的な復習が必要になってきます。

 しかし勉強量は終盤になっていくと雪だるま式に増えていきますので、勉強量が少ない前半のうちに完璧に基礎を固めておかなくてはなりまん。

 直前期と言われる5月以降に基礎論点の復習をやっているようでは、1年目で応用問題に素早く対応するには困難だと思います。

 私は初学の時に年内のインプットが少ないレギュラーコースを受講して、4月まで基礎論点を勉強していた為、5月以降の直前期になってから基礎の復習と応用の勉強を同時に仕上げていくには、仕事をしながらだと物理的に時間が足りませんでした。

 なので、必ず9月から12月までの期間で基礎論点を一通り学習できるコースを選択しましょう!

具体的な勉強の方法

 ここでは3つの期間に分けて説明していきます。これは、2科目同時受験の人だけでなく1科目だけの受験の人にとっても同じようにおすすめの勉強法です!

9月〜12月までの期間

 スタートであるこの時期がある意味一番重要です。この時期は比較的勉強内容も簡単で時間にもある程度余裕があります。

 この時期は計算問題も授業で進んだ部分は全て仕上げる事も容易だと思います。

 この時期になのは財務諸表論の理論です。理論は何度覚えたかが重要なのです。

 本来この時期に授業で覚える理論の量はまだ少ないと思います。
授業で習う理論は完璧に仕上げて、未学習な理論も出来るなら読み進めておきましょう!

 未学習な理論は完璧でなくても構いません。とにかく覚える回数が重要になります。

 初学だとこの時期に完璧に仕上げた理論も、その後定期的に見ておかないと年明けにはほとんど忘れてしまします。

 勉強量が少なくて油断しがちなこの時期を有効に使い、12月までの間に少しでも多くの理論を覚えるのに集中して下さい。

1月〜4月までの期間

 この時期は計算も少し応用が入ってきます。計算問題で応用問題をやる上で、基礎の部分が少し曖昧になっている部分もあると思います。

 計算問題については3月〜4月の時期に9月〜12月の時期に勉強した基礎の部分を完璧にもう一度仕上げましょう。応用部分より基礎部分を重点的に仕上げましょう。

 基礎を完璧にした上で応用問題も出来るところまでやっていきましょう。

 財務諸表論の理論については、3月くらいまでには受験に必要な全ての理論を1度は全て覚えておきましょう。5月以降の直前期に入ると暗記が不十分だと焦りがかなり出てきます。

 理論はとにかく覚えていればなんとかなりますので毎日やりましょう。

5月〜本番までの期間

 この時期は雪だるま式に増えた勉強量が頂点に達する時期です。基礎論点が不十分な人達は5月くらいでリタイアしていきます。

 この時期は専門学校では答練が毎週のように行われます。答練は2時間問題なゆえに復習するのにも時間がかかりますので、本番の1月前までは自分が解けない問題のみを復習していきましょう。

 残りの時間は2ヶ月に1度基礎論点の復習、そして試験1ヶ月前までに理論を仕上げていきましょう。

 試験1ヶ月前になったら答練を簿記論と財務諸表論を隔日でやっていきましょう。

 ここまできてどうしても勉強が間に合わない人はある程度範囲を絞るのも一つの手段です。中途半端な状態だと試験本番の緊張と焦りで全く解けない・・・・なんて事も普通にあります。

絶対にやってはいけない勉強方法

 計算問題において、税理士試験にありがちなやってはいけない復習方法があります。

 それは短期間で何回も復習する事です。計算問題は一度復習するとその問題をある程度覚えてしまいます。

 その状態で答練などを復習すると、高得点が取れて自己満足に浸ってしまいます。結局少し視点を変えた問題が出てくるだけで解けなくなったりしますので、時間を無駄にしないように注意してください。

 エビングハウスの忘却曲線で表しているように、復習した後はある程度期間をあけてからにしましょう。復習のペースはその論点の自分の理解度によりますのであくまで忘却曲線は参考程度にしてください。

 ただし、財務諸表論の理論に関しては出来るのであれば忘却前でも何回も復習して良いです。計算と違って理論は覚えたら勝ちです!

 理論は机に向かってる勉強時間とは別に毎日必ずやる習慣をつけると良いですよ。

 私は通勤時間と家でトイレの時間は必ず理論を覚えていました。そうする事によって毎日1時間以上は必ず理論を覚えることができました!

 効率よく勉強して、短期間で税理士の合格を目指しましょう♪

税理士試験の相棒の電卓を探す記事はこちら↓

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