税理士試験(法人税法)を1年で合格する為の勉強方法とコツを紹介

  • 2019年10月18日
  • 2020年3月15日
  • 税理士
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 税理士試験の中でも最大最強のボスと言えるのが法人税法だとおもいます。

 近年の法人税法は相当深い理解を求められる科目です。

 法人税法1科目合格する為の勉強時間は2000時間くらいは必要かもしれません。

 法人税法だけでも日本の他のほとんどの資格を凌駕しています。

 私も法人税法を合格するまで、まったりとやってたとは言え4年ほどかかってしまいました・・・

今回はこんな人達へ向けたブログです↓

  • 法人税法は他の税法と勉強方法は違うのか?
  • 法人税法をなんとか1年で1発合格したい!
  • これだけのボリュームの法人税法をどうやって効率よく勉強していけば良いの?

 などに焦点をあてて、私の経験を踏まえて紹介していければと思います。

法人税法の勉強方法と他の税法の勉強方法との比較

 法人税法が他の税法などと違う大きな点は、理論問題にあります。

 消費税法や相続税法などは現在も理論問題で得点を稼ごうと思った時に大事なのはやっぱり暗記の精度、つまりいかに丸暗記がしっかり出来ているかになってきます。

 一昔前までは法人税法も丸暗記がベースとなっていたのですが、近年は丸暗記でベタ書きという問題は少なくてほとんどは深く理解していないと書く事ができない問題となっております。

 それに加えて税法は年々法律も増えている為、暗記のテキストも年々分厚くなっております。

 法人税法に至っては150題以上の理論が暗記のテキストにあるのです。

 まともに戦っては、何年も受験している人に敵うわけがありません。

 ある程度効率良く覚えるところや理解していく所を絞っていかなくてはならないのです。

具体的な勉強方法と専門学校での選択すべきコース

 まず短期間で合格するための勉強するにあたって専門学校でのコース選択は最重要になってきます。

 大手予備校のTACと大原の例で説明しますが、簿記論と財務諸表論のブログで書いたのと同様に『年内完結コース+年明けのコース』になります。

 必ず9月~12月の内に基礎論点を一通り学習出来るコースを選びましょう!

では具対的な学習法方法を紹介していきます。

9月〜12月までの勉強方法

 この時期は計算問題を重点的にやっていきます。

 この時期の計算問題はさほど難かしくもないため、なんとなく解いても解けてしまいますので計算問題が疎かになりやすいです。

 法人税法のなれない計算パターンもたくさんあると思いますので忘れるのも早い為、油断せずに計算問題をとにかく数多くこなして仕上げていきましょう。

 それに加えて出来ればですが法人税法の構造を理解していって、何故こうなるのか?

 というのをよく考えながら計算をやっていくと、今後の計算問題と理論問題にも応用できるようになってくると思います。

 この時期の理論問題については、授業でのテスト等で暗記を求められる理論が10題くらいはあると思います。

 その10題については、どの年であっても必ずみんな覚えている重要理論ばかりなのでその理論を定期的に復習して完壁に仕上げておきましょう!

1月〜4月までの勉強方法

 この時期の計算問題は基礎がしっかり出来ていれば基本的な問題に関してはそこまで難しくはないと思います。

 しかし、この時期から計算問題においてグループ法人税制が立ちはだかってきます。

 近年の法人税法の試験はこのグループ法人の企業間の取引きをしっかり理解しておかないと計算問題でなかなか合格点をとる事ができません。

そ してこのグループがまたややこしくて、最初のうちはかなり頭の中でこんがらがると思います。5月以降の直前期では高度なグループ法人税制の問題がたくさん出題されてきますので、4月までにグループの基本的な取引きの仕訳等は完璧に仕上げておかなければなりません!

 逆にいうとグループ以外の計算は直前期でも何とかなると思います。

 受験経験者はこのグループの処理で初学の人達をなぎ倒してきます。

 それとこの時期の理論問題はまた10題程度授業のテストなどで暗記をさせられますが、そのうち何題かはその年の試験では出題可能性が非常に低いものもあると思います。

 そういう理論は思い切って捨てる、もしくは後回しにしてしまいましょう。

 法人税法の理論暗記は取捨選択が非常に大事です。全部正確に理解して覚えるのは1年ではほぼ不可能だと思った方が良いですし、1回も試験に出題された事がない理論もたくさんあります。

 法人税法の理論に関しては1年合格を目指すのであれば完璧主義は辞めた方が良いです。

5月〜本試験までの勉強方法

 この頃になれば専門学校で出題される計算問題も本領発揮してきて難解な問題が多くなります。

 計算問題に関しては出題頻度の低めな高難易度の問題は無視しても構いません。グループ税制問題の応用計算問題をたくさんこなして行きましょう。

 初めて見る計算パターンもかなり出題されますが、その年の出題可能性の高いものだけに絞っていかないとキリがないです。それよりグループです。

 本試験でもグループ問題が全て解答できる確率は低いですが、解ける問題は必ず解答していきましょう。

 理論問題に関してはその年のAランクを全てと、Bランクのうち出題可能性が高い理論や既に覚えた理論などを中心に覚えていきましょう。

 Bランク理論の中でもグループ関係の理論はたくさんあって類似している内容が非常に多いので、試験でパッと聞かれてもちゃんと答えれる様に暗記というより理解をとにかく深めておきましょう!

 本試験の1ヶ月前になってもあやふやな理論などが結構ある場合は、思い切ってその理論を捨てる方が良いです。

 法人税法は他の税法より考えさせられる理論が多い為、中途半端な理解はゼロに等しい結果になってしまいます。

最後に一言!

 法人税法を短期間で合格するにはとにかく勉強する箇所の取捨選択が非常に大事です。無駄な所に時間を費やすと絶対に受かりません。

 何年も法人税法を受験している人が多い為、彼らはほとんど重要な理論や計算パターンをほとんど覚えています。

 初学の人は勉強の仕方も探り探りなので、このブログを少しでも参考にしてもらえれば嬉しいです!

 なので重要な理論や基本的な計算問題を完璧に仕上げて、自分の解ける問題を効率良く出来るようにしっかり戦略を立てていきましょうね♪

税理士試験の相棒の電卓を探す記事はこちら↓

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