税理士試験には6科目受験という方法が存在する。効果的なのかを紹介

  • 2019年12月16日
  • 2019年12月16日
  • 税理士
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 こんにちは、ボブです!

 税理士試験は必須科目の会計2科目と選択必須科目を含む税法3科目の合計5科目を合格する事によって税理士資格を取得することができます。

 5科目取得すると税理士になる事ができますので、5科目以上はもう受験する事ができません。

 そんな税理士資格には6科目受験・合格という方法があります。

 6科目受験の噂を聞いた事がある人も結構いるのではないでしょうか?

 結論として、6科目受験・合格は存在して行う事が可能になります。

 では、なぜその様な6科目受験などという負担になりそうな事をするのでしょうか。

今回はこんな内容のブログになっております↓

  • 税理士試験における6科目受験と合格とは?
  • 6科目受験はやった方がよいの?
  • 6科目受験のメリットとデメリットは?

について書いていこうと思います。

 合わせて読みたい記事はこちら↓

6科目受験についての概要とその注意点

 6科目受験を説明をする上でまず知っておきたいのが、税理士試験を受験する時に当然なのですが願書を提出します。

 願書を提出する時に過去に合格した科目がある時は、合格済みに記して提出していきます。

 例えば、簿記論、財務諸表論、法人税法、消費税法が合格済みで、今回は相続税法を受験するとします。

 その時に願書に記入する合格済みの科目を簿記論、財務諸表論、法人税法の3科目のみにして消費税法をあえて記入しないで提出します。

 本来、税理士試験は最大でも5科目しか受験する事が出来ませんが、合格済みの科目を3科目にする事によってあと2科目受験する事ができます。

 つまり簡単に言うと税法科目を1科目増やす事になります。

 例えば、その2科目を相続税法と住民税を受験するとします。

 そしてどちらか1科目でも受かれば、後日に別途申請して税理士資格を取得する事ができます。

 2科目とも合格すればそのまま官報合格で税理士資格取得する事ができて、省いた消費税法を含めて実質6科目受験・合格となります。

注意しなければいけない点

 6科目受験を行う上で絶対に間違えてはいけないポイントがあります↓

  • 必須科目である会計2科目は合格済みから外しても意味がない
  • 選択必須科目である法人税法と所得税法は最低どちらかは合格しなくてはならない
  • 消費税法と酒税法はどちらか一つしか受験できない
  • 住民税と事業税はどちらか一つしか受験できない

 どれもこれも基本的な事ばかりですが、6科目受験となるとこんがらがりやすいです。

 このポイントを注意点とする例を出すと・・・

 例えば、4科目合格している人のラスト残り1科目が必須科目の簿記論や財務諸表論の場合は6科目受験をやる意味がないです。

 また、ラスト残り1科目が法人税法の場合に6科目受験を行うなら所得税法しか選択肢がないという事になります。

 選択必須科目の法人税法と所得税法は最低1科目は合格しないといけません。

 そして、簿記論、財務諸表論、法人税法、消費税法の合格済みの人が6科目受験をする為に消費税法を外して相続税法と酒税法を受験したとします。

 その結果、酒税法だけ合格してしまった場合に消費税法と酒税法の受験は出来ませんので、結局どちらか1科目しか合格済みにする事が出来ません。

 これは事業税と住民税も同じことなので注意しましょう!

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6科目受験のメリット

 6科目受験のメリットと言えば、合格可能性を高めてリスク分散になる!

 この1点に尽きます。

 受験した事ある人なら分かると思いますが、税理士試験は完璧に仕上げたとしてもそう簡単に受かると言うものではありません。

 いくら専門学校でトップの成績だったとしても本番でケアレスミス一つで不合格になる事も非常によくある事です。

 また本試験は問題作成の試験委員との相性もあり、問題が専門学校とはまた違った出題方式になるためその場で上手に解答出来なかったりします。

 そういう理不尽な結果がつきまとう試験制度なため複数科目受験して合格確率を少しでも高める方が結果的に合格に近道になる可能性があると言う事です。

 普通の資格試験では考えられませんが、気持ちに余裕があってまだ新しい科目を勉強できると思う人はこの方法が良いと思います。

6科目受験のデメリット

 6科目受験のデメリットは言うまでもなく6科目を勉強しなければならないという事です。

 6科目受験の選択・決断を迫られるのは4科目合格した後の最後の5科目目の時になると思います。

 そこまで来るために数年間は勉強を頑張ってきてようやくあと一歩って時に6科目目の勉強を始めなければならない・・・

 とにかくモチベーションが続くかどうかが鍵になります。

 6科目受験をするためには、最後の受験は1年で最低税法2科目受験をしなければなりません。

 中途半端に手を出してどの科目も中途半端になると結局合格が遠のきますので十分に自分の気持ちと相談して挑戦した方が良いです。

 もう一つ、おまけとしてのデメリットは、6科目受験に挑戦するためにラストで2科目受験をした結果として1科目だけ合格した場合には、合格後に科目免除申請を行って税理士になる事ができます。

 この免除申請による税理士資格取得を行うと試験合格でなく免除合格の扱いになりますので、合格証書が貰えません!

 どうしても試験合格の形がしっかり欲しい人はおすすめ出来ないかもしれません。 

結局のところは6科目をやるべき?

 6科目受験での合格はひと昔前は行っている人がそれなりにいました。

 しかし、近年の税理士試験の受験者の減少や試験の高難易度化などの様々な傾向を見る限り、6科目受験による合格は以前とは比べものにならないくらい厳しくなっております。

 昔に税理士になった人達の6科目の話はあまり参考にしない方が良いと思います。もう時代が違います、昭和ではなく令和です。

 1科目あたりの理論のボリュームも年々増加しており、合格者の減少にもよって合格できるレベルまでかなりの時間を要します。

 6科目受験を成功させるには最後に受験する2科目共に合格レベルに持っていかなくては意味がありません。

 つまり最後の科目にして断固たる決意が必要になります。

 少しでも2科目勉強が出来る自信やモチベーションが揺らぐ人は1科目に絞って勉強した方が絶対に良いです。

 税理士試験勉強の終盤にきてもやる気が満ちており、勉強時間も確保できる人は2科目やった方が合格可能性は間違いなくあがります!

 しっかり自分のモチベーションと勉強時間の確保が出来るかどうか考えてから決断してみてくださいね♪

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